透明なゆりかご ニュース

清原果耶、役の気持ちにまで深く同化… 「透明なゆりかご」はまるでドキュメント?

NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」で主演を務めている清原果耶さん
NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」で主演を務めている清原果耶さん

 NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」(総合、金曜午後10時ほか)で主演を務める女優の清原果耶さん(16)が話題だ。2015年の連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で女優デビューを果たし、早くから脚光を浴びてきた若手の一人で、今では「未来の朝ドラヒロイン」に推すドラマファンも多いという。「透明なゆりかご」の演出を手掛ける柴田岳志さんも以前、「台本の読みが的確」「自分のイメージをしかりと持っている」「表情が多彩」と熱のこもった口調で清原さんを評し、「驚異の16歳」と言い切った。多少リップサービスも含まれていたとは思うが、今作での清原さんの演技を目の当たりにすると、あながち大げさではないと思える説得力がある。果たして、清原さんの“何が”すごいのか。その横顔に迫った。

 ◇主人公と同じ気持ちになりながら、見ている人にも同じ気持ちを味わわせる

 「透明なゆりかご」は、20~30代の女性を中心に共感を呼び、コミックスの累計発行部数が325万部を突破している、沖田×華(おきた・ばっか)さんの同名マンガで、「真実の産婦人科医院物語」といわれている。ドラマでも幸せな出産だけでなく、中絶や母体死といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描いている。

 清原さんは、「あさが来た」以降も数々のドラマや映画に出演と、順調に活躍の場を広げ、昨年公開の映画「3月のライオン」(大友啓史監督)では、いじめの標的になっても必死で立ち向かう少女を情感豊かに演じていた。初主演となる「透明なゆりかご」で与えられたのは、小さな町の産婦人科医院で「命」を見つめる17歳の看護師見習い、青田アオイ役。清原さんの10代らしいフレッシュさや透明感が注目を集めているが、こと演技に関しては、清原さん本人に委だねられている部分も多いという。

 ドラマの制作統括・須崎岳さんも「今、僕は彼女のことを青田アオイとしか見ていないっていうくらい、僕や脚本の安達奈緒子さん、演出の柴田と3人で膨らませてきたアオイをすごく体現してくれている」と清原さんを高く評価する一人。

 須崎さんが、クランクイン前に清原さんには伝えたのは「うまく、上手に、緻密にやろうとしなくていい」ということと、「実際に撮影で目の前で起こったことに対して、感じたこと、思ったことを大事にしてほしい」ということ。「言ってみればドキュメンタリーに近い。アオイ=清原果耶が感じたことをその場でカメラに収めていく、みたいな。最初は彼女にも戸惑いがあったと思うのですが、本当に今、アオイとして何かを感じているんだなって画面を見ていて伝わるので、そこがまず素晴らしい。主人公と同じ気持ちになりながら、見ている人にも同じ気持ちを味わわせるってことは、どんな作品でも極めて大事なこと。それを16歳でやってのけるのは、やっぱりすごい」と感心する。

 ◇私が受け止めたものを変に曲げず、より繊細に表現できたら…

 役の気持ちにまで同化できる、それこそが清原さんの魅力だ。今回に限っていえば、不器用ながら、独特の感受性と真っすぐな心根を持っているアオイのキャラクターや、実年齢との近さ(1歳差)がうまく作用したような気もするが、「役を追求していくのが好きなので、アクションをこなす役なら殺陣の練習を驚くくらいしたいし、歌を歌う役なら、歌をずっと練習していたい。役について考えて生きられる時間をより長く感じていたいんです」と話す清原さんだからこそ、なせる技なのかも知れない。

 また、清原さん自身、「アオイちゃんはすごく真っすぐで素直な女の子。よりリアリティーを持たせるため、どう表現するか。見てくださった方の目線に合わせられるかにもかかってくるので、そこはすごく悩んだところでもあったんですけど。結果的に私自身が素直に受け取ったものを表現したら、アオイになるんじゃないかという結論に至りました。私が受け止めたものを変に曲げず、より繊細に表現できたらいいなという思いで、撮影はしています」と語っていた。

 ドラマは残り3回。彼女が気持ちにまで同化し、体現するアオイを最後までお見逃しなく。

<特集>「透明なゆりかご」視聴者の心をとらえた“二つの光” 主人公の独白や窓辺のシーンに込められた思い…

清原果耶さん主演のNHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」 (C)NHK
清原果耶さん主演のNHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」 (C)NHK

 女優の清原果耶さんが主演を務めるNHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」(総合、金曜午後10時ほか)。原作は20~30代の女性を中心に共感を呼んでいる、沖田×華(おきた・ばっか)さんの同名マンガで、「真実の産婦人科医院物語」といわれている。人工妊娠中絶(アウス)をはじめ、妊娠や出産の“陰の部分”を正面から描きながらも、視聴者からは「泣ける」「考えさせられる」のほかに「心が洗われる」「励まされる」といった声が上がるなど、放送開始前に制作統括の須崎岳さんが語っていた「こんなつらいことは知りたくない、見たくないと敬遠されるのではないか」という考えは、杞憂(きゆう)に終わろうとしている。なぜドラマは、視聴者の心をとらえたのか。その裏には制作陣による“二つの光”へのこだわりがあった……。

 ◇祈りのような思いが込められた独白が“希望という名の光”に

 「透明なゆりかご」は、コミックスの累計発行部数が325万部を突破している人気マンガ。ドラマでも幸せな出産だけでなく、中絶や母体死といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描いている。

 アウス以外にも、10代の妊娠や周囲に理解を得られない出産、母体危機から「死」に至るまで、当事者である妊婦はもちろん、その家族、医師や看護師たちはさまざまな状況に直面する。産婦人科が、命が生まれる場所であると同時に、「命が消えていく場所」でもあることを改めて教えてくれる作品ではあるが、決して“重いだけ”のドラマにはなっていない。

 そこでキーになっているのが“二つの光”だ。一つは、視聴者に「光を感じてもらいたい」という制作陣の強い思い。劇中では主人公の看護師見習い・青田アオイ(17)が、「本当はこうだったのではなかろうか」と想像するシーンが、各エピソードに一度は必ず登場するが、アオイの「もしかしたら」や「せめて私はそう信じたい」という祈りのような思いが込められた独白こそが、視聴者にとっても“希望という名の光”になっているといっても過言ではない。

 ◇「柔らかな自然光」による演出 象徴的なアオイの窓辺のシーン…

 もう一つ、制作陣がこだわったのが「柔らかな自然光」による演出だ。スタジオ収録の場合でも、できる限り自然光に近い照明を作り出すなど、制作陣のこだわりは非常に強い。劇中にはアオイがたびたび窓辺に立つシーンが登場するが、差し込む光を含めて映像はどこか幻想的で、そこで語られる言葉と共に視聴者の心に深い感動と余韻を残す。

 その象徴とも呼べるのが、7月20日放送の第1回「命のかけら」終盤のあるシーン。アオイが、アウスによって母体から出された胎児を専用の透明なプラスチックケースに入れて、窓辺から外の景色を見せてあげる。

 そして、アオイは「ここは生まれる命と消える命が絶えず交差する場所。命には望まれて生まれてくるものと、人知れず消えていくものがある。輝く命と透明な命。私には、その重さはどちらも同じに思える」と語り、「ねえ、見える。あれが外の世界だよ。ごちゃごちゃしているけど。キレイでしょ」と呼びかけていた。「これは原作にもありますけど、あの場面でのアオイの忘れ去られていく命に対する心の込め方は、まさにこの物語のメッセージ」と須崎さんは明かしている。

 ドラマは全10回。すでに折り返し地点を過ぎ、24日放送の第6回「いつか望んだとき」では原点ともいえる「中絶」に立ち返ったが、ここでもアオイは窓辺に立ち、人知れず消えていく命に呼びかけていた。残り4回。町の小さな産婦人科医院を舞台にした命の物語が見せる“二つの光”に注目だ。

「透明なゆりかご」不良少女演じたモトーラ世理奈って? 制作統括「今後、面白い存在に」と太鼓判

NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」第6回にゲスト出演したモトーラ世理奈さん
NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」第6回にゲスト出演したモトーラ世理奈さん

 女優の清原果耶さんが主演を務める連続ドラマ「透明なゆりかご」(NHK総合、金曜午後10時ほか)の第6回「いつか望んだとき」が8月24日放送され、ファッション誌「装苑」(文化出版局)などで活躍するモデルのモトーラ世理奈さんがゲスト出演した。

 モトーラさんは1998年10月9日生まれ、東京都出身の19歳。 ロックバンド「RADWIMPS」が2016年に発売したアルバム「人間開花」のジャケットを飾ったほか、女優の二階堂ふみさんのカメラマンとしての初写真集の被写体にも選ばれ、今年4月に「月刊モトーラ世理奈・夏 写真 二階堂ふみ」(小学館)も発売された。

 今回がNHKのドラマ初出演で、主人公のアオイ(清原さん)が出会う不良っぽい見知らぬ少女ハルミを演じた。モトーラさんのことを「初めて知った」という視聴者も多かったようだが、「すごくよくて、目が離せなかった」「アンニュイな雰囲気や圧倒的な存在感が素晴らしい」などの声が上がった。

 ドラマの制作統括の須崎岳さんは「決して演技がうまいとは思わないし、好みは分かれるとは思う」と前置きしつつ、「僕はハマってしまった。見ていて、目が引きつけられる。なんか、すごいものを“見つけてしまった”ような……。ひょっとしたら、今後、女優として面白い存在になっていくんじゃないのかな」と期待を寄せていた。

 「透明なゆりかご」は、20~30代の女性を中心に共感を呼び、コミックスの累計発行部数が325万部を突破している沖田×華(おきた・ばっか)さんの人気マンガが原作。幸せな出産だけでなく、中絶や死産といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描く。全10回。

<ドラマ紹介>「透明なゆりかご」 沖田×華の人気マンガが原作 清原果耶がドラマ初主演 7月20日スタート

NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」で主演を務める清原果耶さん (C)NHK
NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」で主演を務める清原果耶さん (C)NHK

 女優の清原果耶さんが主演を務めるNHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」が7月20日にスタートする。20~30代の女性を中心に共感を呼んでいる沖田×華(おきた・ばっか)さんのマンガが原作。2015年度後期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で、13歳のときに女優デビューを果たした清原さんは、今作がドラマ初主演で、産婦人科の17歳の看護師見習い、青田アオイを演じる。

 「透明なゆりかご」は、コミックスの累計発行部数が325万部を突破している人気マンガ。ドラマでも、幸せな出産だけでなく、中絶や死産といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描く。瀬戸康史さん、酒井若菜さん、マイコさん、葉山奨之さん、水川あさみさん、原田美枝子さんも出演する。

 第1回「命のかけら」は、1997年の夏、アオイ(清原さん)は看護師見習いとして「由比産婦人科」へやってくる。いきなり中絶手術の現場を目撃し、衝撃を受けるが、初めて出産にも立ち会い、生まれてきた赤ちゃんの生命力に心を揺さぶられる。院長・由比(瀬戸さん)、看護師の紗也子(水川さん)や榊(原田さん)らが妊婦一人一人に向き合う中、田中さん(安藤玉恵さん)という女性が訪れる。田中さんはいわゆる未受診妊婦で、出産直後に失踪してしまう……というストーリー。

 ドラマは全10回。NHK総合で毎週金曜午後10時~同44分に放送される。

(C)NHK
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瀬戸康史、14歳下・清原果耶に「めちゃめちゃいじられる」 <第1回試写会>

NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」の第1回試写会に登場した瀬戸康史さん
NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」の第1回試写会に登場した瀬戸康史さん

 俳優の瀬戸康史さんが7月9日、東京・渋谷のNHKで行われた同局の連続ドラマ「透明なゆりかご」の第1回試写会後の会見に、女優の清原果耶さん、水川あさみさんと出席。現在30歳の瀬戸さんは14歳年下の清原さんから「めちゃめちゃいじられる」といい、「僕がスタジオの撮影で皆さんより早く帰ろうとすると、彼女(清原さん)は『サボリですか』と。それに姉さん(水川さん)も(乗ってくるので)、関西人はめちゃくちゃ怖いなと」と告白。水川さんはそんな瀬戸さんを「いじられの塊」と絶賛(?)し、会場の笑いを誘った。

 「透明なゆりかご」は、マンガ家の沖田×華(おきた・ばっか)さんの経験を基に描かれた“真実の産婦人科医院物語”。幸せな出産だけでなく、中絶や死産といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描く。

 清原さん扮(ふん)する17歳の看護師見習い・青田アオイが働く由比産婦人科の院長・由比朋寛を演じている瀬戸さん。「この作品に参加できて幸せです。こんなにも命について考えることは今までなかったなと実感しています。すごくヘビーな作品で、目をそらしたくなることの先にこそ大切なものがあるんじゃないかって感じいます」と思いを語っていた。

 2018年7月20日からNHK総合で毎週金曜午後10時~同44分に放送される。全10回。

清原果耶、16歳主演女優を共演者絶賛 「度胸の塊、素晴らしい」 <第1回試写会>

NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」の第1回試写会に登場した(左から)水川あさみさん、清原果耶さん、瀬戸康史さん
NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」の第1回試写会に登場した(左から)水川あさみさん、清原果耶さん、瀬戸康史さん

 女優の清原果耶さんが7月9日、東京・渋谷のNHKで行われた同局の連続ドラマ「透明なゆりかご」の第1回試写会後に会見。2015年度後期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で、13歳の時に女優デビューを果たした清原さんも、今年1月で16歳になり、今作がドラマ初主演。そんな清原さんについて、共演の水川あさみさんや瀬戸康史さんは「度胸の塊ですよね、素晴らしい」と声をそろえた。

 さらに瀬戸さんは、「今日も『緊張している』という割には落ち着いて、ちゃんと言葉を選んでしゃべっている」と明かすと、水川さんも「しっかりとした言葉を選んで話せるのかどうか、自分が16歳のときにできていたかどうか考えると、できていなかった。(清原さんは)度胸があります」と絶賛。清原さんはしきりに照れていた。

 「透明なゆりかご」は、マンガ家の沖田×華(おきた・ばっか)さんの経験を基に描かれた“真実の産婦人科医院物語”。幸せな出産だけでなく、中絶や死産といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描く。清原さんが17歳の看護師見習い、青田アオイを演じている。

 清原さんは「この『透明なゆりかご』という素晴らしい作品を届けるのに、私は何をしたら届くのかなってことをすごく考えました。『責任』って言葉になってしまうんですけど、すごくそれが大きくて、プレッシャーを感じるときもあったんですけど、撮影が始まって、実際に現場に入ると、私以外のキャスト、スタッフさんがたくさんいて、あとは監督だったりが、すごく温かく私が演じるアオイを迎え入れてくださったのが、私の中で支えになった。序盤のほうでプレッシャーや不安はフワッとかき消されて、今は楽しく撮影できています」と笑顔を見せた。

 瀬戸さんは、清原さんの演技について「何もしゃべらなくても彼女がどう受け止めているのか、何を考えているのかが、すごく分かる女優さん。それはとてもすごいこと。変にせりふとかいらない」と感心していた。水川さんも「果耶ちゃん自身の芯の強さや透明感、今この瞬間でしかないものが、そのまま映像に映し出されるってことの素晴らしさを感じ取れる。それを持っている果耶ちゃんがすごいなって」と語っていた。

 物語は、1997年の夏に、17歳のアオイ(清原さん)が、アルバイトの看護師見習いとして「由比産婦人科」へやってくるところから始まる。いきなり中絶手術の現場を目の当たりにし、衝撃を受けるアオイ。しかし、何事も丁寧にあたる院長・由比(瀬戸さん)や、頼りになる先輩看護師の紗也子(水川さん)、おだやかな婦長の榊(原田美枝子さん)らスタッフは、妊婦一人一人と、しっかりと向き合い、支えていた。アオイの母・史香(酒井若菜さん)は不器用でコミュニケーションがヘタな娘を心配するが、アオイは独特の感受性と根の優しさで、妊婦たちの心に寄り添っていく……という内容。

 20日からNHK総合で毎週金曜午後10時~同44分に放送される。全10回。

清原果耶主演のNHKドラマ「透明なゆりかご」 主題歌はChara「せつないもの」

NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」の主題歌を担当するCharaさん
NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」の主題歌を担当するCharaさん

 累計325万部突破の人気マンガを女優の清原果耶さん主演で実写化するNHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」の主題歌に、シンガー・ソングライターのCharaさんの楽曲「せつないもの」が決まったことがこのほど、分かった。

 「せつないもの」は、Charaさんが1997年に発表したアルバム「Junior Sweet」の最後に収録されていた楽曲。97年は劇中で描かれる年代と合致している。

 「透明なゆりかご」は、マンガ家の沖田×華(おきた・ばっか)さんの経験を基に描かれた“真実の産婦人科医院物語”。幸せな出産だけでなく、中絶や死産といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを描く。清原さんが17歳の看護師見習い・青田アオイを演じ、瀬戸康史さん、酒井若菜さん、マイコさん、葉山奨之さん、水川あさみさん、原田美枝子さんも出演する。

 物語は、1997年の夏に、17歳のアオイ(清原さん)が、アルバイトの看護師見習いとして「由比産婦人科」へやってくるところから始まる。いきなり中絶手術の現場を目の当たりにし、衝撃を受けるアオイ。しかし、何事も丁寧にあたる院長・由比(瀬戸さん)や、頼りになる先輩看護師の紗也子(水川さん)、おだやかな婦長の榊(原田さん)らスタッフは、妊婦ひとりひとりと、しっかりと向き合い、支えていた。アオイの母・史香(酒井さん)は不器用でコミュニケーションがヘタな娘を心配するが、アオイは独特の感受性と根の優しさで、妊婦たちの心に寄り添っていく……という内容。

 20日からNHK総合で毎週金曜午後10時~同44分に放送される。全10回。

<インタビュー>清原果耶、朝ドラデビューから3年「芝居する」に自問自答の日々 女優としての現在地は?

NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」で主演を務める清原果耶さん
NHKの連続ドラマ「透明なゆりかご」で主演を務める清原果耶さん

 累計325万部突破の人気マンガを実写化する連続ドラマ「透明なゆりかご」(NHK総合)に主演することが発表された女優の清原果耶さん。2015年度後期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で、13歳の時に女優デビューを果たした清原さんも、今年1月で16歳になった。この3年の間に数々のドラマや映画に出演。順調に活躍の場を広げてきたものの、いまだ「芝居をする」ということに対して自問自答する日々を送っているという。そんな清原さんに、記念すべき初主演作となる「透明なゆりかご」や女優業について聞いた。

 ◇初主演への自覚 命と向き合う役「真っすぐに演じることができたら」

 「透明なゆりかご」は、マンガ家の沖田×華(おきた・ばっか)さんの経験を基に描かれた“真実の産婦人科医院物語”。ドラマでも、幸せな出産ばかりでなく、中絶や死産といった産婦人科の陰の部分に向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への祈りにも似た思いを紡いでいくという。

 清原さんが演じるのは17歳の看護師見習いアオイ。アルバイトとして「由比産婦人科」にやってくるが、いきなり中絶手術の現場を目の当たりにし、衝撃を受けてしまう。しかし、独特の感受性と根の優しさで、妊婦さんたちの心に寄り添い、生まれてくる赤ちゃんの圧倒的生命力にうち震えながら、少しずつ成長していく……と展開する。

 初主演の喜びよりも、役を通して命と向き合うことへの「不安がすごく大きい」と素直に明かす清原さん。それでも「決して軽い題材ではないので、私がどうアオイちゃんの性格や人柄、関わっていくキャラクターの距離感をうまくくみ取ってお芝居をするかが鍵になってくる」と自覚し、「本当にやってみないと分からないっていうのはあるんですけど、アオイちゃんはすごく不器用で、でもすごく優しくて、相手のことを考えて接する子なので、そこの純粋さはすごく大事、大切にしなくてはいけない部分。台本を読み込んで真っすぐに演じることができたら」と作品への思いは強い。

 ◇朝ドラでいきなり直面した「芝居する」の“壁”

 若くして脚光を浴び、すでに多数の作品に出演。昨年公開の映画「3月のライオン」(大友啓史監督)では、いじめの標的になっても必死で立ち向かう少女を情感豊かに演じて存在感を示した。実力・実績ともに同年代の中で頭一つ飛び抜けた感もあるが、清原さんにとって女優業とは……?

 「作品をよりよいものにするため、作品のためだけに作品のことを思って、何かをしている時間っていうのが何よりも楽しい」と声を弾ませるが、当然、その課程には「壁」はあったという。

 「朝ドラに出させていただいたとき、『お芝居するって何だ?』ってなってしまって。すごく初歩的なことではあるんですけど、台本を読んでも読んでも答えが出なくて、本当に悩んでしまった」と振り返る。

 現時点でも「答えは見えていない」といい、「そもそもこの問い自体、いま考えるとおかしかったなって思うし、そんなものに答えはない。答えがあったとしても、私にとって正解かは分からない。演じる、表現するって人それぞれだし。だから私がしなくてはいけないことは、とにかく台本を深く読み込んで、役に落とし込んで、作品全体を考えてお芝居をするってことなのかなって、いまはそう感じています」とほほ笑みながら語る。

 ◇「3月のライオン」大友啓史監督の言葉を胸に…

 「3月のライオン」を手掛けた大友監督からは、「日常を楽しんでください。日々を充実させて生きてください」とアドバイスをもらったという清原さん。「お芝居ってある意味、日常でしていることを表現しなくちゃいけないから、その通りだなって。日常が充実していなくてはお芝居のレパートリーは少なくなるし、引き出しを蓄えるっていう意味でも、日常、人生を充実させることがいかに大事か。だから最近は1日1日をどう充実させるか、常に考えています」と真剣なまなざしで語る。

 女優としての「明確な目標はない」と話す清原さんだが、「今は本当にいただいたお仕事を一生懸命に頑張るってことを大切にお芝居をさせてもらっているので、これからもその気持ちはずっと忘れずに、必死に役に食らいついていけたら」と力を込めていた。

「透明なゆりかご」真実の産婦人科医院マンガが連ドラ化 清原果耶が初主演

NHKで連続ドラマ化される「透明なゆりかご」の主演に決まった清原果耶さん
NHKで連続ドラマ化される「透明なゆりかご」の主演に決まった清原果耶さん

 沖田×華(おきた・ばっか)さんのマンガ「透明なゆりかご」が連続ドラマ化され、2015年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」で女優デビューを果たした清原果耶さんが主演を務めることが4月12日、明らかになった。マンガは作者の経験を元に描かれた「真実の産婦人科医院物語」で、連ドラ初主演となる清原さんが主人公の見習い看護師を演じる。

 清原さんは「初めての主演作品ということで正直不安でいっぱいですが、私ができる限りの精いっぱいの準備をし、監督やスタッフ・キャストの皆さんのお力をお借りしながら大切に、丁寧にこの作品を作っていければと思います」と初主演への思いを明かしている。

 「透明なゆりかご」は、マンガ誌「ハツキス」(講談社)で連載され、コミックスは累計300万部を突破している人気マンガ。看護学科の高校3年の×華(ドラマではアオイ)は母親のすすめで産婦人科院の見習い看護師として働くことになる。子供が苦手なのに加え、中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする……というストーリー。

 ドラマは、フジテレビ系“月9”ドラマ「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」(2017年)などで知られる安達奈緒子さんが脚本を担当。幸せな出産ばかりでなく、中絶や死産といった産婦人科の“影”の部分にも向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への“祈り”にも似た思いをつむいでゆくという。

 清原さんは「今まで深く考える機会が無かった産婦人科で起こっている日常の中で、新たな命が生まれるという幸せなイメージだけではなく、一瞬で消えてしまう命の尊さに衝撃を受けるなど、様々な感情に触れて生きていくアオイを真っすぐに演じたいと思います」と意気込んでいる。

 産婦人科の院長・由比役で瀬戸康史さん、アオイの母・史香役で酒井若菜さん、先輩看護師・紗也子役で水川あさみさん、婦長・榊役で原田美枝子さんも出演する。全10回で、2018年7月20日からNHK総合で毎週金曜午後10時に放送される。