これは経費で落ちません! ニュース

<インタビュー>多部未華子 放つ共感性! 魅力は「作品を面白いものにしようとする純度の高さ」

連続ドラマ「これは経費で落ちません!」の経理女子・森若沙名子役も話題の多部未華子さん
連続ドラマ「これは経費で落ちません!」の経理女子・森若沙名子役も話題の多部未華子さん

 放送中のNHK連続ドラマ「これは経費で落ちません!」(総合、金曜午後10時)の主人公の経理女子・森若沙名子や、9月20日に公開される三浦春馬さん主演の映画「アイネクライネナハトムジーク」(今泉力哉監督)でヒロイン・本間紗季を演じている女優の多部未華子さん。2002年に女優デビューして以来、映画、ドラマ、舞台に途切れることなく出演が続き、演技派女優としても評価が高い。そんな多部さんの魅力に迫る。

 ◇日常的にいる人物を、破綻なく立体的に表現

 多部さんのこれまでのキャリアを見ていると、主役やヒロインを堂々と務める力強さや華やかさがありつつ、非常に幅広い役柄を演じ、作品に奥行きを与えるような助演でも、抜群に光る芝居を見せる。非現実的なキャラクターを怪演するという振れ幅よりは、日常的にいる人物を、破綻なく立体的に表現する、視聴者に共感性の高いキャラクターを演じる女優というイメージだ。

 最初に多部さんに対して強い印象を持った作品が、2005年公開の映画「HINOKIO」。本作で多部さんは、不登校になってしまった本郷奏多さん演じるサトルの代わりに登校するロボット「ヒノキオ」のクラスメート・ジュンとして登場する。男の子と間違えてしまうようなボーイッシュな姿は、いまの多部さんを考えると、とても新鮮だが、意地悪だった少女が、徐々にヒノキオと心を通わせて、自身の過去に触れていく後半は、物語を支配するような存在感だった。続けて、2006年に公開された「夜のピクニック」でも、誰にも言えないが、他人から見ればそれほどたいしたことがない秘密を抱えながら葛藤する姿を、みずみずしさいっぱいに披露した。

 内に秘める思いを抱える繊細な少女を演じる一方で、2007年に放送されたドラマ「山田太郎ものがたり」(TBS系)では、玉の輿(こし)を夢見る妄想女子を、2008年のドラマ「ヤスコとケンジ」(日本テレビ系)では、三つ編み女子高生ながら、松岡昌宏さん演じる、元暴走族の兄ケンジとバチバチにやり合うヤスコを演じるなど、コメディエンヌとしての素質を見せる。

 ◇絶妙なラインでリアリティーを維持し、見ている人が共感

 その後も、2011年放送の「デカワンコ」(同)や、2015年放送の「ドS刑事」(同)で、多少デフォルメされる部分がある人物でありながらも、絶妙なラインでリアリティーを維持し、見ている人が共感するキャラクターを作り上げている。現在放送中の「これは経費で落ちません!」でも、一見、真面目で融通が利かなそうに見えながらも、テンポや間などで“おかしみ”を作り出し、人間味あふれるキャラクターを作り上げている。

 さらに2010年公開の映画「君に届け」では、クラスメートから“貞子”と呼ばれる濃いキャラクターだった女の子が、仲間と好きな人ができたことで変わっていくさまは、演じ方によってはあざとさが見えてしまう危険性もあるが、多部さんの表現力により、最後までほほ笑ましく応援したいと思わせるキャラクターに形作られた。

 その他、濃厚なキスシーンや大胆なベッドシーンを披露した「ピース オブ ケイク」(2015年)や、小林薫さんとの芝居が心を打つ「深夜食堂」(2015年)、73歳の頑固なおばあちゃんが、突如20歳の自分に若返ってしまったというファンタジックな設定のなか、笑って泣けて共感できるヒロインを好演した「あやしい彼女」(2016年)などの映画、さらには「大奥 〜誕生〔有功・家光篇〕」(2012年)、「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」(2016年)、「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」(2017年)などのドラマなど、多部さんが演じた心に残るキャラクターは枚挙にいとまがない。中でも、元々声色や発声の美しさには定評があった多部さんだが、「あやしい彼女」で披露した「悲しくてやりきれない」を情緒たっぷりに披露する姿と歌声は、彼女のポテンシャルの高さをまざまざと見せつけられた。

 ◇視聴者が感情移入してしまうワケ 今泉力哉監督の見解は…

 なぜ、多部さんが演じるキャラクターに視聴者は感情移入してしまうのだろうか。多部さんの最新作「アイネクライネナハトムジーク」でメガホンをとった今泉監督は、彼女の魅力を「作品を面白いものにしようとする純度が高い」と表現していた。芝居をする中で、自分を良く見せたいとか、可愛く映りたいという意識が一切ないというのだ。独りよがりの芝居をしないからこそ、多部さんの演じるキャラクターは、作品の世界観になじみ、対峙(たいじ)する相手への感受性が強くなることで、見ている側もより共感を覚えるのだろう。

 今泉監督は「とにかく相手の芝居を受ける能力が相当高い」と絶賛する。今年1月に30歳を迎えた多部さん。映画「トラさん~僕が猫になったワケ~」のインタビュー時には「これからは、何をしても楽しいのではないかと思っています」と語っていたが、その楽しさが、ますます彼女の芝居に磨きをかけるのではないかと感じられるほど、その魅力は増していっている。(磯部正和/フリーライター)

ベッキー、わがまま秘書役で「これは経費で落ちません!」出演 経理部新メンバーで江口のりこも

連続ドラマ「これは経費で落ちません!」に出演が決まったベッキーさん(右)と江口のりこさん (C)NHK
連続ドラマ「これは経費で落ちません!」に出演が決まったベッキーさん(右)と江口のりこさん (C)NHK

 タレントのベッキーさんが、女優の多部未華子さん主演のNHK連続ドラマ「これは経費で落ちません!」(総合、金曜午後10時)に出演する。多部さん扮(ふん)する森若沙名子さんら経理部メンバーの天敵となる、社長お気に入りの秘書・有本マリナを演じる。マリナは社内のルールを無視するわがままな女で、ベッキーさんは「役を少しでも愛していただきたい、なんて気持ちは1ミリもなく、とにかく嫌な人を演じました」と笑顔でコメントしている。

 ベッキーさんは「話題作のドラマに参加させていただき、うれしかったです! 自由に楽しくお芝居させていただきありがとうございました」とも話していて、8月30日からの後半戦で登場する。

 同じく後半戦から、経理部の新メンバー・麻吹美華役で江口のりこさんの出演も決定。美華は帰国子女で、外資系企業に勤めた影響で、時々会話に英語が飛び出す。自分を隠して人に合わせるのが苦痛で、これまでに7度転職。アンフェアな人にすぐかみつくことから「タイガー」というあだ名がつく……という役どころだ。

 江口さんは「自分なりのルールをかたくなに持つ超マイペースな美華ですが、どこか似たところのある沙名子とぶつかり合いながらも共に成長していく過程を演じていけたらいいな、と思っています。最終回に向けて、後半戦、盛り上がっていけるようにチーム一丸となり頑張りたいと思います」と意気込んでいる。

<ドラマ紹介>「これは経費で落ちません!」 多部未華子主演のお仕事ドラマがNHK「ドラマ10」で! 第1話あらすじも

連続ドラマ「これは経費で落ちません!」第1回の一場面 (C)NHK
連続ドラマ「これは経費で落ちません!」第1回の一場面 (C)NHK

 女優の多部未華子さんが主演するNHKの連続ドラマ「これは経費で落ちません!」(総合、金曜午後10時)が同局の「ドラマ10」枠で7月26日にスタートする。青木祐子さんの同名小説シリーズが原作で、領収書や請求書から見えてくる思わぬ人間模様をコミカルに描くお仕事ドラマ。多部さんは、貸借対照表のごとく「何事にもイーブンに生きる」がモットーで、本当は「余計なものは追いたくない」、だけど「公私混同は見過ごせない」という、“恋に奥手な経理女子”の森若沙名子(森若さん)を演じる。

 ドラマでは、人気グループ「ジャニーズWEST」の重岡大毅さんが、営業部の若手エースで、奥手な森若さんにめげずにアタックする笑顔がまぶしい好青年・山田太陽を、伊藤沙莉さんが、森若さんの後輩で、部長にも時にため口だが、憎めない天真らんまんキャラの佐々木真夕を演じる。また桐山漣さんが、山田太陽の先輩の営業部員の山崎柊一役、松井愛莉さんが佐々木真夕の同期の中島希梨香役で出演。吹越満さん、片瀬那奈さん、お笑いトリオ「東京03」の角田晃広さんらも登場する。

 第1話「経理部の森若さんの巻」は、石鹸(せっけん)メーカー「天天コーポレーション」の経理部で、後輩・佐々木真夕(伊藤さん)らと経費審査の日々を送る森若さん。ある日、温泉とカフェが合体した「パラカフェ」という新規事業のチーフになった営業の山田太陽(重岡さん)が、森若さんのもとにたこ焼き代の領収書の精算に来る。

 打ち合わせ相手は、パラカフェの内装設計を委任しているデザイナーの曽根崎ミレイ(藤原紀香さん)。ミレイは美魔女で、テレビにも出演する有名人。太陽はその後、ミレイとリサーチに行ったというテーマパークのチケット代の領収書も持ってきたが、太陽が同僚の女子社員と最近同じテーマパークへデートしたといううわさ話が舞い込み、森若さんは実は私用ではないかと疑う……というストーリー。

(C)NHK
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<会見>多部未華子、経理部員役演じるも共感できず 「貸したお金は返ってこない」

連続ドラマ「これは経費で落ちません!」の会見に出席した多部未華子さん
連続ドラマ「これは経費で落ちません!」の会見に出席した多部未華子さん

 女優の多部未華子さんが7月12日、東京・渋谷のNHK放送センターで開催された、主演の連続ドラマ「これは経費で落ちません!」試写後の会見に登場。「何事にもイーブンに生きる」をモットーに領収書や請求書をチェックする堅物の経理部員、森若沙名子を演じる多部さんだが、自身について「貸したお金は返ってこないと思うタイプ」と鷹揚な性格だといい、「(沙名子の)好きな言葉で、『イーブン』とせりふで出てくるけど、まったく共感できないですね」と笑顔で語っていた。

 会見には「ジャニーズWEST」の重岡大毅さん、吹越満さんも出席。多部さんの言葉に、吹越さんも「そうだよね、(貸したお金が)返ってきたことないもんな」とうなずいていた。

藤原紀香、多部未華子主演ドラマで美魔女デザイナー役 第1話にゲスト出演、チコちゃんも!

連続ドラマ「これは経費で落ちません!」第1話ゲストの藤原紀香さん (C)NHK
連続ドラマ「これは経費で落ちません!」第1話ゲストの藤原紀香さん (C)NHK

 女優の藤原紀香さんが、多部未華子さん主演のNHKの連続ドラマ「これは経費で落ちません!」第1話(7月26日放送)にゲスト出演することが7月5日、明らかになった。美魔女デザイナーの曽根崎ミレイを演じる。また、第1話では、同局の人気番組「チコちゃんに叱られる!」が劇中番組として登場することも発表された。

 「これは経費で落ちません!」は、貸借対照表のごとく「何事にもイーブンに生きる」がモットーで、本当は「余計なものは追いたくない」、だけど「公私混同は見過ごせない」という、“恋に奥手な経理女子”の沙名子(多部さん)と、沙名子が見つけるワケありの人間模様をコミカルに描く、オフィスドラマ。

 「透明なゆりかご」「昭和元禄落語心中」「トクサツガガガ」といった話題作が続き、4月期は「ミストレス~女たちの秘密~」が放送された「ドラマ10」枠(総合、金曜午後10時)で7月26日にスタートする。

 藤原さんは、建築物の内装設計を行う空間デザイナー。デザイナーとしてのセンスが評価されるかたわら、美魔女としての外見も注目され、テレビ番組にも出演する有名人。沙名子が勤める会社の温泉付きカフェのデザインを任され、現場チーフの太陽(重岡大毅さん)と 怪しい(?)経費を使うことが多く、経理部の沙名子の気になる存在となる……。

 なお、藤原さんは7月26日午後7時58分から放送の「チコちゃんに叱られる!」にもゲスト出演する。

(C)NHK
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多部未華子、話題のNHK「ドラマ10」で主演 “恋に奥手な経理女子”に 「これは経費で落ちません!」7月スタート

連続ドラマ「これは経費で落ちません!」で主演を務める多部未華子さん=NHK提供
連続ドラマ「これは経費で落ちません!」で主演を務める多部未華子さん=NHK提供

 女優の多部未華子さんが、NHKの連続ドラマ「これは経費で落ちません!」に主演することが分かった。「透明なゆりかご」「昭和元禄落語心中」「トクサツガガガ」といった話題作が続き、現在は「ミストレス~女たちの秘密~」が放送中の「ドラマ10」枠(総合、金曜午後10時)で7月26日からスタートする同作で多部さんは、“恋に奥手な経理女子”の森若沙名子を演じる。

 「これは経費で落ちません!」、貸借対照表のごとく「何事にもイーブンに生きる」がモットーで、本当は「余計なものは追いたくない」、だけど「公私混同は見過ごせない」という、“恋に奥手な経理女子”の沙名子(多部さん)と、沙名子が見つけるワケありの人間模様をコミカルに描く、オフィスドラマ。

 奥手な沙名子にアタックする相手役を「ジャニーズWEST」の重岡大毅さんが演じ、経理部の後輩役で伊藤沙莉さん、先輩役で平山浩行さん、部長役で吹越満さんも出演する。

 多部さんは「たくさんの楽しそうな共演者の方々に囲まれて、とてもコミカルでテンポの良いドラマが生まれそうな気がしています。暑い日々での撮影になりそうですが、和気あいあいとした雰囲気で、皆さんと乗り越えられたらうれしいです。ぜひ楽しみにしていてください!」とコメントしている。

NHK提供
NHK提供

これは経費で落ちません!NHK総合 「ドラマ10」枠
2019年7月26日スタート 毎週金曜午後10時放送