ヤヌスの鏡 キャスト
主人公は桜井日奈子 優等生“ヒロミ”と不良少女“ユミ”を演じる
優等生・小沢裕美(ヒロミ)と不良少女“ユミ”という全く別の人格を持ち合わせる主人公を桜井日奈子さんが演じる。
◇桜井日奈子さんのコメント
ヒロミとユミ、同じ人間だけど対照的な2人が色々な人を巻き込んで本当の自分とは何か、葛藤する物語です。原作はお話をいただいてから読みました。
ヒロミは今まで演じてきた役に近かったのですが、ユミは今までに演じたことがない挑戦的な役でした。ユミの何にも動じない余裕と強さを表現するにはどうすればいいのか、強がりに見えないように気をつけました。衣装やメークが特徴的なので、2人のスイッチの切り替えはそういったことで助けていただきました。
大人しい優等生でいようとするヒロミと対照的なユミの、それぞれの気持ちに寄り添うことは難しくはなかったです。誰でも多面をもっていると思います。それは、理性がきちんと働く普通の人でも少なからず心のバランスを保つのに必要だし、多面であって当たり前なのかもしれないな、と改めて思いました。誰もが抱える心の悩みに寄り添える作品になれるとうれしいです。
進東健一役に白洲迅、小沢貴子役に国生さゆり 追加キャストが発表
女優の桜井日奈子さん主演で34年ぶりにドラマ化される「ヤヌスの鏡」に、白洲迅さん、国生さゆりさんらが出演する。白洲さんは主人公・小沢裕美(ヒロミ、桜井さん)が通う高校の生徒会長の進東健一、国生さんはヒロミを厳しくしつける叔母の小沢貴子を演じる。
ユミ(桜井さん、2役)に恋心を抱く不良少年、堤達也役で塩野瑛久さん、ユミと敵対する不良グループのリーダー格の東涼子役で仁村紗和さん、ヒロミの親友の阿部純役で森マリアさん、宝石店を経営する裕美の実父・甲本一成役で萩原聖人さんが出演することも発表された。
◇白洲迅さんのコメント
僕が演じます進東は、ヒロミに恋心を抱く、学校の生徒会長です。ヒロミとの距離を縮めようとしていく中で、ヒロミの中のもう一人の人格である、ユミの存在に気づいてしまいます。ユミからヒロミを救い出すために、葛藤しながら暗中模索していきます。
ユミの存在にいち早く気づき、ヒロミとユミ、2人と向き合っていく中で、根本としては“ヒロミを助けたい”という思いで行動していくのですが、ヒロミはユミでありユミはヒロミである。何がヒロミのためになるのかの葛藤。進東を演じるにあたって、この葛藤をどう表現していくのかが、難しかったところであり、見てほしいところでもあります。
また、印象に残ってるシーンは、やっぱりラストの屋上のシーンです。進東を演じる者として、忘れられないシーンですのでお見逃しなく!
このお話をいただき、最初に台本を読んで正直面食らいました。とても挑戦的で、想像すればするほどエネルギーがいる。この「ヤヌスの鏡」が“今”皆さんにどのようにとらえられるのか、すごく楽しみです。
◇国生さゆりさんのコメント
小沢貴子役を演じる国生さゆりです。初めてこの「ヤヌスの鏡」のお話をいただいた時、武者震いしました。台本を読んで再び武者震いし、主人公・小沢裕美役を演じる桜井日奈子さんの瞳を見た時、3度武者震いしました。
台本を読み終わって、ただ一つ“この子を母親のようにはしない”ということをよりどころにしようと考えました。そのほかはいらないと。過激なほどに振る舞う貴子には、娘への無念があったのだと思います。裕美にとっては身勝手で理不尽な悲しみ、嘆きですが、貴子の心はそれほど“娘の悲劇”に後悔やざんげがあったのだと思います。
とはいえ“本当にこれでいいのか”という思いは演じていていつもどこかにあり、あまりの壮絶さに何度となく水田成英監督、佐藤さやか監督、おおはたしんじ監督に相談し導いていただきました。
「ヤヌスの鏡」をリバイバルできたのは、多くのスタッフの皆さんの“面白い”の心があってこそだと思います。多くの皆様の助けがあり、強烈すぎる貴子を演じることができました。