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第9話最終回のあらすじ 詐欺師・杉野遥亮、ついに逮捕?

連続ドラマ「スカム」の第9話場面写真 (C)「スカム」製作委員会・MBS
連続ドラマ「スカム」の第9話場面写真 (C)「スカム」製作委員会・MBS

 俳優の杉野遥亮さん主演の連続ドラマ「スカム」(TBS・MBSほか)の最終第9話が、8月25日深夜から順次放送される。振り込め詐欺グループの店長代理を務める草野誠実(杉野さん)は、集金屋の山田(山中崇さん)に有り金全て出すように脅迫されるが、振り切って逃げる。詐欺の店舗は解散し、詐欺グループの番頭・神部(大谷亮平さん)は事故に巻き込まれてしまう。

 警察の捜査が迫る中、追い詰められた誠実は、母の幸子(西田尚美さん)と共に父の退院祝いのケーキ作りに没頭し、現実逃避するが、刑事たちが家に踏み込み、誠実は思いのたけを叫びながら逮捕される。20日後、幼なじみの美咲(山本舞香さん)が証言を覆したおかげで誠実は釈放される。警察署の前で再会する2人だが、そこへ突然、ずっと行方不明だった悪友の祥太郎(戸塚純貴さん)が現れる……。

(C)「スカム」製作委員会・MBS
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<特集>杉野遥亮 詐欺師役で人を共感させる演技とは? 「言語にしづらい感情」が顔に出る

連続ドラマ「スカム」での杉野遥亮さんの表情 (C)「スカム」製作委員会・MBS
連続ドラマ「スカム」での杉野遥亮さんの表情 (C)「スカム」製作委員会・MBS

 俳優の杉野遥亮さんが、放送中の連続ドラマ「スカム」(TBS・MBSほか)で、詐欺師の主人公・草野誠実を熱演している。映画「全員死刑」(2017年)で間宮祥太朗さん、ドラマ「GIVER 復讐の贈与者」(2018年)で吉沢亮さんの主演作を作り、「今をときめくキレイな俳優さんをどんどん汚している(笑い)」という小林勇貴監督は、今作の杉野さんの演技を「行間の演技がすごい。見れば本当に安心する」と絶賛。今作が初主演となる杉野さんについて、抜てきの理由を聞いた。

 ドラマは、ルポライター鈴木大介さんが振り込め詐欺をする若者たちの実態を取材した「老人喰い」(ちくま新書)が原案で、リーマン・ブラザーズの経営破綻により多くの失業者が生まれ、若者の貧困率が高齢者のそれを大きく上回るなど、「世代間格差」という言葉が取り沙汰された2008年の東京近郊が舞台。社会的要因から振り込め詐欺に手を染めざるを得なかった若者たちを描く社会派エンターテインメント作で、杉野さんが演じる草野誠実は、父親が病気になったことをきっかけに、社会の理不尽さに怒りを覚え、お金のために振り込み詐欺を始めることを決意する、という役どころだ。

 ◇杉野遥亮起用はキャラクターとの合致「主人公はこういう人か」

 “クリーン”なイメージが強い杉野さんを詐欺師役に起用したことについて「間宮正太郎から始まって、吉沢亮ときて、今をときめくキレイなものは、俺に近よると汚れる、空気汚染がすごい」と独特の表現を使って評しながら笑う小林監督。「“汚すシリーズ”は、ライフワークの一環です」とジョークを飛ばしつつ、「準備段階で誰がやるか決まっていなかったけれど、台本が出来上がったときに」杉野さんに会い、「声のトーンとか、何かを言われて目がどう動くのかを見たときに『草野誠実はこういう人か』という納得がすごくあった」と、描こうとしたキャラクターのイメージと合致したと明かす。

 杉野さんを起用し、「不安要素は全くなくなった。『お前が詐欺師にまで落ちたんだったら俺たちもそれを描かなきゃ』と思った。誠実が詐欺に手を出しちゃう世の中、それは見なきゃいけない、楽しく見せなきゃいけない、ということが全部つながったんですよ」と作品への思いも強くなったという。

連続ドラマ「スカム」の小林勇貴監督
連続ドラマ「スカム」の小林勇貴監督
(C)「スカム」製作委員会・MBS
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 ◇杉野遥亮の魅力は「行間の感情の表情」 

 劇中では、振り込め詐欺の電話研修で才能を発揮しながらも「詐欺なんだよな」と我に返っていた(第2話)誠実が、徐々に善悪の意識が薄れて「詐欺はビジネス」と言ってしまうようになる(第5話)変化が描かれている。

 小林監督は、杉野さんの演技について「笑ったり、怒ったり、泣いたりの感情ではなく、その合間にある“行間”の感情の表情が、ものすごくいいと思うんです」と絶賛。「何を考えているのか、言語にしづらい感情が、(杉野さん演じる)誠実の顔にめちゃめちゃ出る。見る人の感情を引きずり回したいという作品の方向性とマッチしていて、本当にうれしい」と喜ぶ。

 “行間”の感情とは「例えば、誠実が『自分が詐欺をやっていたらどうする?』と、幼なじみの美咲(山本舞香さん)に言えなかったシーン(第2話)の目の動き。言えなかったというのは失望まではいかない、感情の中間、“行間”だと思う」と説明。「行間が埋まることで人の共感を生む。『お父さんが病気』だからとか、『失業した』とか、そういう境遇では、実は共感はあまりない」といい、行間の演技を見せてくれる杉野さんの演技に「見れば本当に安心する」と厚い信頼を寄せているという。

 ◇演出は「ケンカをふっかける」?

 これまで、本物の不良少年たちを出演させた映画「孤高の遠吠」(2015年)などを手がけてきた小林監督。「繊細で、常にいじけてて、プライド高い不良少年たちと映画を撮った。『お前と一緒にいると、何かができそうな気がする』と思ってもらえなきゃいけないので、こいつに伝わる言い方はこれ、と(役者との)関係値(で演出)」しているといい、現場の杉野さんとは「今、思うと優しかった」と笑顔で振り返る。

 劇中でのある重要なシーンでは、演技に悩む杉野さんに「ケンカをふっかけた」と明かす。「(杉野さんから)『泣けなくなっちゃった』と言われた。その気持ちに付き合いたいと思ったので(気持ちができるまで)待とうと思ったんですが、俺も一緒に気持ちを作ろうと思った」というが、「俺の方が先に気持ちができた(笑い)。俺たちの仲なんだから、『次でできてもできなくてもこれでおしまい!』と、単純にケンカをふっかけた」といい、その撮影は成功したという。「杉野がちゃんと気持ちを作ってくれた。『そう、お前はそういう男だ!』と思った(笑い)」と厚い信頼関係を明かした。

 小林監督も絶賛する「スカム」での杉野さんの“行間”の演技に今後も注目だ。ドラマは、MBSで毎週日曜深夜0時50分、TBSで毎週火曜深夜1時28分(第6話は深夜1時30分)に放送。全9話。第6話が8月4日(MBS)と6日(TBS)で放送。

(C)「スカム」製作委員会・MBS
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(C)「スカム」製作委員会・MBS
(C)「スカム」製作委員会・MBS

<ドラマ紹介>「スカム」 杉野遥亮主演の社会派エンタメ 振り込め詐欺に手を染める若者たち描く 第1話あらすじも

連続ドラマ「スカム」の第1話場面写真 (C)「スカム」製作委員会・MBS
連続ドラマ「スカム」の第1話場面写真 (C)「スカム」製作委員会・MBS

 俳優の杉野遥亮さんが主演を務める連続ドラマ「スカム」(TBS・MBSほか)が、6月30日深夜から順次、放送される。ドラマは、ルポライター鈴木大介さんが振り込め詐欺をする若者たちの実態を取材した「老人喰い」(ちくま新書)が原案で、杉野さんは裏社会に身を落とすも、詐欺の才覚でのし上がっていく詐欺師の主人公・草野誠実役で、今回が連続ドラマ初主演となる。

 ドラマは、リーマン・ブラザーズの経営破綻により多くの失業者が生まれ、若者の貧困率が高齢者のそれを大きく上回るなど、「世代間格差」という言葉が取りざたされた2008年の東京近郊が舞台。社会的要因から振り込め詐欺に手を染めざるを得なかった若者たちを描く社会派詐欺エンターテインメントで、映画「孤高の遠吠」「全員死刑」などの小林勇貴さんが監督を務める。

 女優の山本舞香さんが、誠実の幼なじみ・美咲役でヒロインを務めるほか、誠実の詐欺の相棒役で前野朋哉さん、誠実が振り込め詐欺の道に進むきっかけを作ってしまう悪友・祥太郎役で戸塚純貴さんも出演する。そのほか、誠実の上司で詐欺師になるための研修を行う鬼店長役で和田正人さん、誠実の母親役で西田尚美さん、誠実の詐欺グループに資金提供する金主役で杉本哲太さんらも出演する。

(C)「スカム」製作委員会・MBS
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 第1話では、誠実がリーマンショックの影響で“新卒切り”に遭い、失業。学生ローンの支払いや大病を患った父の治療費に苦しめられた誠実が、幼なじみの美咲(山本さん)の忠告を無視して、親友の祥太郎(戸塚さん)から持ちかけられた怪しいバイト、振り込め詐欺の現金引き落とし役をすることになる。犯行当日、警察に追われた祥太郎を助けようとして事故を起こしてしまった誠実は、集金屋の山田(山中崇さん)に捕らえられ、振り込め詐欺の実行現場に送り込まれてしまう……という展開。

 MBSで6月30日から毎週日曜深夜0時50分(初回は深夜1時50分)、TBSで7月2日から毎週火曜深夜1時28分に放送。全9話。

<インタビュー>杉野遥亮「ミストレス」のイケメンが念願のドラマ初主演 ライバルの存在は…

連続ドラマ「スカム」で主演を務める杉野遥亮さん
連続ドラマ「スカム」で主演を務める杉野遥亮さん

 連続ドラマ「ミストレス~女たちの秘密~」(NHK総合)で長谷川京子さん演じる主人公と禁断の恋に溺れる大学生を演じ、鮮烈な印象を残した俳優の杉野遥亮さん。初主演する連続ドラマ「スカム」(TBS・MBSほか)が、6月30日深夜から順次、放送される。杉野さんといえば、映画「L・DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」(川村泰祐監督)や「居眠り磐音(いわね)」(本木克英監督)など話題作への出演が続き、ネクストブレークの筆頭格として注目の存在だ。そんな杉野さんに注目度が高まっている現状や気になるライバルの存在、初主演作への思いなどを聞いた。

 ◇活躍が気になるライバルは?

 メディアの露出も、注目度も高くなっているが、杉野さんは「(街で)声かけられることが増えたような気はします……」と実感はあまりない様子。ネクストブレークの期待が高まっていることには、「ちょっと、うれしい」と率直に答えて笑顔を見せたが、「うれしいけれど、『まだまだ上に行くぞ!』という気持ちはありますね」と向上心は忘れない。

 「同年代で活躍が気になるライバルは?」という質問には、「それは(具体的には)言いたくないですけれど、いっぱいいますね。『この作品うらやましいな』『この監督とやるんだ』と思ったりする」と笑顔で語る。「焦りとは違うんですが、闘争心を燃やしています。誰とは言わないですけれど、何人かはいます」と常に刺激を受けていることを明かした。

 ◇ゲッターズ飯田の占いで…

 杉野さんが初主演する連続ドラマ「スカム」は、ルポライター鈴木大介さんが振り込め詐欺をする若者たちの実態を取材した「老人喰い」(ちくま新書)が原案で、リーマン・ブラザーズの経営破綻により多くの失業者が生まれ、若者の貧困率が高齢者のそれを大きく上回るなど、「世代間格差」という言葉が取り沙汰された2008年の東京近郊が舞台。社会的要因から振り込め詐欺に手を染めざるを得なかった若者たちを描く社会派エンターテインメント作で、映画「孤高の遠吠」(2015年)や「全員死刑」(2017年)などの小林勇貴さんが監督を務める。

 連続ドラマ初主演のオファー時には、役柄やストーリーを知らなかったというが「びっくりして、うれしくて、巡り合わせを感じた瞬間だったのでうれしかったんです」と振り返る。「実はゲッターズ飯田さんに占ってもらっていて、『今年は面白いお仕事が、自分の来るべきタイミングで来る』って言われていたんです。それを実感したタイミングでした!」と笑顔で明かす。

 プレッシャーは? 「座長だ、主演だ、と思うことはなかった」というが、「これまで、いろんな人たちの背中を見てきた。その中で主演の人の苦労や背負っているものも知っていたので、重くとらえすぎずに、でも自分に(座長の責任を)課すようにしました」と思いを明かした。

 杉野さんが演じるのは裏社会に身を落とすも、詐欺の才覚でのし上がっていく詐欺師の主人公・草野誠実。これまでにはないイメージの役に「ちょっと自分と毛色が違う」と自覚しているが「闇を抱えている役に寄り添って演じた」と語る。

 ◇自分には悪いイメージがない

 演じる草野誠実は、父親が病気になったことをきっかけに、社会の理不尽さに怒りを覚え、お金のために振り込み詐欺を始めることを決意する、という役どころ。周囲からは、詐欺師役について「『できるの?』って言われました。それは、自分には悪いイメージがない。真面目に、品行方正に生きてきたということだと思う(笑い)」と自身の“クリーン”なイメージの強さを面白がる。

 役柄については「絶望的な状況に追い込まれた人」といい、「こういうふうに(詐欺師に)なっていく過程がしっかりと想像できたし、誠実の思いを頭でちゃんと理解できていた」と語る。

 今後やってみたい役を聞くと、「『スカム』みたいに、ちょっと自分と毛色の違う役はどんどんやっていきたい」という杉野さん。「『ミストレス』もそうですが、闇を抱えている役に寄り添ってやって(演じて)いくのは、自分に新たな知識や考え方をくれる」という。「サイコパスを自分がやったらどういうふうになるのかと、考えることはあります」とまだ出会っていない役にも思いをはせていた。

 ドラマは、MBSで6月30日から毎週日曜深夜0時50分(初回は深夜1時50分)、TBSで7月2日から毎週火曜深夜1時28分に放送。全9話。

出典:YouTube

山本舞香、杉野遥亮の初主演連ドラでヒロインに 前野朋哉、戸塚純貴、華村あすからも

連続ドラマ「スカム」の新キャスト12人 (C)「スカム」製作委員会・MBS
連続ドラマ「スカム」の新キャスト12人 (C)「スカム」製作委員会・MBS

 女優の山本舞香さんがヒロイン役を務める。山本さん演じるヒロイン・美咲は、主人公・草野誠実(杉野さん)の幼なじみという役どころ。また、草野の詐欺の相棒役で前野朋哉さん、草野が振り込め詐欺の道に進むきっかけを作ってしまう悪友役で戸塚純貴さんも出演する。

 そのほか、草野の上司で詐欺師になるための研修を行う鬼店長役で和田正人さん、被害者から振り込まれたお金を集める集金屋役で山中崇さん、草野の母親役で西田尚美さん、草野の詐欺グループに資金提供する金主役で杉本哲太さん、草野の詐欺グループに所属する同僚役で福山翔大さん、水間ロンさん、若林拓也さん、草野の友人役で華村あすかさん、謎の便利屋役で柳俊太郎さんが出演する。

 ◇山本舞香さんのコメント

 ――オファーを受けた時の印象と実際に脚本をご覧になって感じたことは。

 はちゃめちゃな作品だと思いましたが、撮影が楽しみだなと思いました。

 ――主人公の幼なじみであるヒロイン役・美咲を演じる上で意識したことは。

 私の役、美咲は杉野さんが演じる誠実が詐欺をしていることを一切知らない子なので、常に明るくて真っすぐな子を意識しました。役が引っ張られないように、他のシーン(の台本)は読まないようにしていました。

 ――視聴者へメッセージをお願いします。

 独特な撮影でしたが、とてもすてきなスタッフさんに囲まれ、いつも現場は明るく、楽しい撮影でした。放送を楽しみにしていてください。

 ◇前野朋哉さんのコメント

 ――オファーを受けた時の印象と実際に脚本をご覧になって感じたことは。

 台本にはオレオレ詐欺の加害者側のことがメインで描かれていて、すごく興味深く読みました。とはいえ「詐欺は犯罪です!」。しかし彼らもまた被害者なのかもしれない……。正義や悪というものがいかに危ういものかということも考えさせられました。

 ――主人公の詐欺稼業における相棒役・清宮を演じる上で意識したことは。

 男は(女性のことは分からないので)、仕事も遊びも、仲間意識を持って誰かのために動く人が多いと思います。清宮にとってもそんなワクワクするような仲間に出会えた場所がたまたま詐欺稼業だった……。自分を奮い立たせる存在の草野と、劇的に変わっていく環境を楽しもうと思いました。余談ですが、現場ではたまに映画「青い春」を思い出していました。

 ――視聴者へメッセージをお願いします。

 めまぐるしく変わっていく若者の環境と心情をお楽しみください。きっとオレオレ詐欺は人ごとには思えないはずです。そして悪の根源は何なのか……。見つけられたら今後の人生のヒントになるかもしれません。ギラギラ……いやこれはキラキラの青春ドラマです。

杉野遥亮、連ドラ初主演で詐欺師役 鈴木大介「老人喰い」が原案

連続ドラマ「スカム」で主演を務める杉野遥亮さん (C)「スカム」製作委員会・MBS
連続ドラマ「スカム」で主演を務める杉野遥亮さん (C)「スカム」製作委員会・MBS

 俳優の杉野遥亮さんが、MBSで6月30日深夜、TBSで7月2日深夜にスタートする連続ドラマ「スカム」で主演を務めることが6月4日、明らかになった。ドラマは、ルポライター鈴木大介さんが振り込め詐欺をする若者たちの実態を取材した「老人喰い」(ちくま新書)が原案で、杉野さんは裏社会に身を落とすも、詐欺の才覚でのし上がっていく詐欺師の主人公・草野誠実を演じる。杉野さんが連続ドラマの主演を務めるのは、今回が初めて。

 ドラマは、社会的要因から振り込め詐欺に手を染めざるを得なかった若者たちのドラマを克明に描きながら、「世代間格差」という現代日本が抱える社会問題を突きつける社会派詐欺エンターテインメント。リーマンブラザーズの経営破綻により、日本でも多くの失業者が生まれ、若者の貧困率が高齢者のそれを大きく上回るなど「世代間格差」という言葉が取りざたされた2008年の東京近郊が舞台となる。映画「孤高の遠吠」「全員死刑」などの小林勇貴さんが監督を務める。

 杉野さんが演じる主人公・草野誠実は、順風満帆な勝ち組人生を歩んできたが、新卒切りにより無職となり、時を同じくして発覚した父親の難病治療のため、振り込め詐欺を始める。裏社会を舞台に等身大の若者から犯罪者へ身を落としていく役どころとなる。

 杉野さんは、今回のオファーを受けた時のことを「うれしさと巡り合わせを感じました。杉野遥亮としても一俳優としても、今後の財産になる方との出会いや経験がここにあるんじゃないか、と思いました」と振り返り、初の座長として「自分なりの現場の雰囲気の作り方やメリハリ、熱量、ものづくりの楽しさが視聴者の皆様に伝わるよう心がけています。尊敬する共演者の皆さんと現在も撮影していますが、いまだに座長と言われると照れます」と思いを語っている。

 自身が演じる役柄について「誠実の深い思いに同調できる部分が多々あります。社会に対して思うこと、不条理、悔しさが誠実の反骨心につながりますが、僕自身も納得できないことや悔しさが前に進むきっかけにもなっています。その根底にあるものは今を生きる人々に突き刺さると確信しています」とコメント。

 続けて「社会の不条理に対する考え方とそれに立ち向かう手段としての詐欺、何が正解で何が不正解か分からないパラドックスですが、そこに懸命に生きる僕たちを笑っているうちに、気がついたら切なくなってくれたら勝ちだなと思っています。誠実たち詐欺グループの姿を通してカタルシスを感じてほしいです。勢いのある攻めたカットが1話からふんだんに存在します。監督いわく勝ちの画です。あわせてお楽しみください!」とメッセージを送っている。

 「スカム」は、MBSで6月30日から毎週日曜深夜0時50分、TBSで7月2日から毎週火曜深夜1時28分に放送。全9話。

 小林勇貴監督のコメントは以下の通り。

 ◇小林勇貴監督のコメント

 ――主演の杉野さんの魅力はどんなところですか。

 今回、杉野さんが演じた草野誠実という役は、お金の事情で追い詰められてしまった若者なんですが、その役の気持ちに寄り添いながら、役の痛みを受け取りながら、演技をするという共感能力の高さが監督として本当にうれしいですし、役者として非常に信頼しています。また、ともすれば、詐欺=罪=悪いことという方程式でモノを考えがちですが、想像力を持っているからこそ、そんな単純な方程式で割り切れないことがこの世の中に存在することを本能的に理解しているのは彼の人間としての柔軟性であり魅力だと思います。

 ――この作品を通じて表現したいこと、伝えたいテーマはどんなものですか。

 この物語は仕事の話。つまり、生きるために取る手段はなにか?というテーマです。ほとんどの若者が相対的に貧困で、日本の8割もの資産を高齢者が所有している。そんな追い込まれた時に、若者がとった生きる手段はなにか?という日本の事実の話なんです。この現実を目の当たりにした時の驚き、そして善悪の複雑な感情、人の生きる手段は単純ではないことを、多くの視聴者に感じてもらいたいです。

 ――本作を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。

 極悪な“杉野遥亮”をお楽しみください。

スカムMBS 2019年6月30日から毎週日曜深夜0時50分に放送
TBS 2019年7月2日から毎週火曜深夜1時28分に放送