ここは今から倫理です。 ニュース

<インタビュー>板垣李光人 飛躍の時を迎える話題の美少年 俳優業の醍醐味は「苦しさ」

NHKの連続ドラマ「ここは今から倫理です。」に出演している板垣李光人さん
NHKの連続ドラマ「ここは今から倫理です。」に出演している板垣李光人さん

 特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」のウール役や、実写映画「約束のネバーランド」のノーマン役などで知られ、「美少年すぎる」と話題となった板垣さん。現在、NHKの「よるドラ」枠(総合、土曜午後11時半)で放送中の連続ドラマ「ここは今から倫理です。」に生徒役の一人、都幾川幸人で出演している。また14日にスタートする2021年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」では、“最後の水戸藩主”徳川昭武を演じることが決まっている。俳優として飛躍の時を迎える板垣さんに現在の胸の内を聞いた。

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 板垣さんは2002年1月28日生まれの19歳。期待の若手俳優の一人だ。特撮ファンにとってはいまだ「仮面ライダージオウのウール」としての印象が強いが、板垣さんも「広く世間の方たちに認知していただけたと思いますし、僕自身、さらに一つ広い世界に行けた感じはあります」と改めて手応えを明かす。

 以降もコンスタントに作品に起用され、順調にステップアップしてきた板垣さんは、見た目の麗しさも手伝ってか、「仮面ライダージオウ」「約束のネバーランド」のようなファンタジックな世界観がよく似合う。一方で、雨瀬シオリさんの異色マンガが原作の「ここは今から倫理です。」では、“あるシリアスな問題”を抱えた等身大の高校生役に挑戦。13日放送の第5回では板垣さん演じる都幾川にスポットが当たる。

 原作ファンにはすでに知られていることだが、都幾川は「愛着障害」を抱えている男子生徒。見た目にもコンプレックスがあり、長い前髪で顔の半分以上を覆い隠しているのが特徴だ。ドラマとは言え、都幾川の“シリアスな問題”はある種「ノンフィクション」。板垣さんは演じる上で「目の使い方、しゃべり方、力の入れ具合のバランス、加減がすごく大事」と思ったといい、「どこか一つがずれてしまうと、“まね”をしているように映ってしまう。そこが、すごい怖いところなので、しゃべるときの言葉の詰まり方とか、演出の方に何回も確認しながらやりました」と振り返る。

 そんな板垣さんは第5回の見どころに、都幾川と主人公の倫理教師・高柳(山田裕貴さん)との「駆け引き」を挙げる。「2人のどうしていいか分からないもどかしさは、すごく見ている方たちに刺さるんじゃないか」とアピールする。また「原作マンガや台本を読んだときの印象を受けて、『このシーンはこうやろう』と思っていたのとは、山田さんのお芝居を受けて、全く変わったところもあります」と明かすと、「都幾川は言葉のキャッチボールが得意ではない分、2人の感情の通じ方みたいなものは、現場の流れに合わせてすごく変わっていったので、すごくリアリティーのあるものになったのかなと思います」と自信をのぞかせた。

 今回、役を通して都幾川の「苦しみ」も味わったが、板垣さんは「『約束のネバーランド』のノーマンもそうでしたが、役を通して考えたり、苦しむということは、すごく不思議な感覚。別に自分自身、『板垣李光人』と言う一人の人間が苦しんでいるわけではないのですが、役を通じて自分も苦しくなるという感覚はこの仕事じゃないと味わえない。醍醐味(だいこみ)でもあるのかなって思います」と結論づけた。

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 今後に目を向けると、まずは「青天を衝け」の徳川昭武という“大役”が控える。昭武は、水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人さん)の十八男で、慶喜(草なぎ剛さん)の異母弟となる。将軍となった慶喜の名代としてパリ万国博覧会へ出向くことになり、随行した渋沢栄一(吉沢亮さん)と特別な絆を結んだ。大政奉還によって帰国を余儀なくされ、最後の水戸藩主となる……。

 大河ドラマ出演は2015年の「花燃ゆ」以来、2回目。「ドラマも史実に沿っていくわけで、実在した徳川昭武という人物に対して冒涜(ぼうとく)にならないよう、しっかりと過去や歴史とに敬意を持って臨めたら」と意気込んでいる。

 役者として目指すべき「場所」も聞いた。「香川照之さんや田中裕子さんのように画面に現れただけで、特にしゃべらずとも、動かずとも、画の中も、見ている側の周りの空気も、一瞬で手の中に握れるような存在になりたい」と口調こそ静かだが、目を輝かせる板垣さん。続けて「『ここは今から倫理です。』をやらせていただいて、今までにない感じの役柄で、今まで以上に地道に計算して演じてみたのですが。すごく楽しかったので、またそういうふうにすごく考えるような、リアリティーのある役を、また別の作品を通してやって経験してみたいです」といい、「逆に、ファンタジー色が強い作品でいうと、殺し屋の役とかもやってみたいなって思っています」と話していた。

<ドラマ紹介>「ここは今から倫理です。」 雨瀬シオリの異色マンガを実写化 山田裕貴が風変わりな倫理教師に 第1話あらすじ

NHKの連続ドラマ「ここは今から倫理です。」第1回の場面写真 (C)NHK
NHKの連続ドラマ「ここは今から倫理です。」第1回の場面写真 (C)NHK

 雨瀬シオリさんの異色マンガを、俳優の山田裕貴さん主演で実写化するNHKの連続ドラマ「ここは今から倫理です。」(総合、土曜午後11時半)が1月16日にスタートする。同局の「よるドラ」枠での放送で、山田さんがミステリアスで風変わりな倫理教師・高柳を演じる。

 ドラマは、アニメ界でも活躍する劇作家・高羽彩さんが脚本を担当。原作同様にシリアスな問題を抱えている生徒たちが、高柳による倫理と哲学の言葉に出合うことで、変化していく姿が描かれる。

 高柳の授業を受ける生徒として、2019年に大塚製薬「ポカリスエット」CMヒロインに抜てきされ、注目を集めた茅島みずきさん、同局の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」で松平元信(後の徳川家康)を演じた池田優斗さん、特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」のウール役などで知られる板垣李光人さん、新海誠監督の劇場版アニメ「天気の子」でヒロイン陽菜の弟・凪の声を務めた吉柳咲良さんらが出演する。

 第1回は、逢沢いち子(茅島さん)は校内での男友達との情事をとがめられたことをきっかけに高柳に心惹(ひ)かれる。そして男友達との心ない性交を拒絶したいち子に、高柳は愛と教養についてのマックス・シェーラーの言葉を贈る。いち子に真剣に向き合う高柳に感化された谷口恭一(池田さん)は自分のようないじめられっ子を救う“いい先生”になりたいと高柳に告げる。しかし高柳の答えは……というストーリー。

<インタビュー>茅島みずき 期待の16歳“クールビューティー” 実写「ここは今から倫理です。」出演 人生初の髪染めも

NHKの連続ドラマ「ここは今から倫理です。」に出演する茅島みずきさん
NHKの連続ドラマ「ここは今から倫理です。」に出演する茅島みずきさん

 NHKの「よるドラ」(総合、土曜午後11時半)枠で1月16日にスタートする連続ドラマ「ここは今から倫理です。」。雨瀬シオリさんの異色の同名マンガを、俳優の山田裕貴さん主演で実写化する同作に生徒役で出演するのが、茅島みずきさんだ。2019年、大塚製薬「ポカリスエット」CMヒロインに抜てきされ、注目を集め、女優として昨年公開の映画「青くて痛くて脆(もろ)い」(狩山俊輔監督)でスクリーンデビューを飾った期待の16歳。ミステリアスで風変わりな倫理教師・高柳(山田さん)に心惹(ひ)かれる逢沢いち子を演じる茅島さんに話を聞いた。

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 ドラマは、アニメ界でも活躍する劇作家・高羽彩さんが脚本を担当した。原作同様にシリアスな問題を抱えている生徒たちが、高柳による倫理と哲学の言葉に出合うことで、変化していく姿が描かれる。

 茅島さん演じる逢沢いち子は、原作同様に第1話から登場する女子生徒。校内での男友達との情事をとがめられたことをきっかけに高柳に心惹かれていく。今回オーディションで同役を射止めた茅島さんは、「いち子役に決まってから原作を読んだのですが、第1話がいきなり過激なシーンから始まるので驚きました。でも、読み進めていくうちにいち子の可愛いところや一生懸命さが見えてきて、自分も頑張って演じようと思いました」と振り返る。

 原作のいち子は高柳への好意を隠すことのない積極的な女子生徒として描かれている。やがていち子は自分を変えようと、男友達との心ない性交を拒絶。そんないち子に高柳は愛と教養についてのマックス・シェーラーの言葉を贈る……。

 茅島さんは「いち子は分かりやすい性格。好きなら好きって、誰かに何かを言われても気にせず突き進める。悩むときも一生懸命悩んで、自分なりに答えを出すところも可愛いし、彼女の一途(いちず)さにも憧れます」と語る。

 演じる上では、いち子の少々はっちゃけた部分を表現するため、「テンションを上げること」をまずは意識した。大人びた見た目から、“クールビューティー”なイメージのある茅島さんの新たな一面が見られそうな気もするが……。「いち子の感情豊かな部分、喜怒哀楽を表現するのは難しいなと感じていて。自分では感情を出しているつもりでも、モニターで確認するとまだまだだなって自分でも思ってしまうので、そこは今後の課題です」と反省を忘れない。

 それでも、「ドラマを見ていただける方にも、いち子の一生懸命さと可愛らしさ、高柳先生への一途な思いを届けることができたら」と使命感をのぞかせた。

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 今回、役作りで人生で初めて髪を染めたという茅島さん。「髪を染めることに対してワクワクしていました」といい、「自分が想像していた以上に周りからの評判も良くて、今回の色(明るいブラウン)も気に入っています」と楽しそうにほほ笑む。

 高柳先生役の山田さんの印象は、「普段は面白くてフレンドリーで優しい方」といい、「それが本番になると、急に高柳先生になる。役への切り替えを近くで見られて、すごく勉強になりましたし、刺激をもらいました。今回、同じシーンも多くて、いろいろとアドバイスしていただいて、非常に助けてもらいましたし、素晴らしく周りがよく見えている方で、『主演の鑑(かがみ)』と感じました」と明かす。

 茅島さん自身は2019年のデビュー以降、少しずつ出演作を重ねていっているところ。「(女優業は)難しいけど楽しいです。今回の現場でも自分で思っているのと、実際の映像は違っていたりして、課題はまだまだたくさんあるのですが……。でも何よりも自分自身が今、お芝居をやりたいと思っているので、頑張っていきたいです」と力を込める。

 また、少ないながらも自分の演技に手応えを感じるときはあるようで、「自分で演じていて『今のシーン、気持ちよかった』と感じる瞬間があって。そういったときは映像で見ても満足いくものになっていたりもするので、『ヨッシャー!』ってなります」と声を弾ませる茅島さんは、今後に向け「二面性のある役をやってみたいとずっと思っていて。これまでは『明るい』か『クール』とはっきりした役をやってきたので、それが両方ある、二面性のある役を演じることで、自分がどうなるんだろうって期待感もあるので、いつか挑戦してみたいです」と目を輝かせていた。

「仮面ライダージオウ」の“ウール”板垣李光人が生徒役で出演 山田裕貴主演実写ドラマ

2021年1月16日スタートのドラマ「ここは今から倫理です。」に出演する板垣李光人さん=NHK提供
2021年1月16日スタートのドラマ「ここは今から倫理です。」に出演する板垣李光人さん=NHK提供

 俳優の山田裕貴さん主演で2021年1月16日からNHKの「よるドラ」枠(総合、土曜午後11時半)で放送される連続ドラマ「ここは今から倫理です。」に、特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」のウール役などで知られる俳優の板垣李光人さんが出演することが12月15日、分かった。板垣さんは主人公の倫理教師・高柳(山田さん)の授業を受ける生徒のうちの一人、都幾川幸人を演じる。

 そのほか高柳の授業を受ける生徒として、今年8月に公開された映画「青くて痛くて脆(もろ)い」(狩山俊輔監督)にも出演した茅島みずきさんが逢沢いち子役、池田朱那さんが深川時代役、池田優斗さんが谷口恭一役、川野快晴さんが近藤陸役、渡邉蒼さんが間幸喜役、浦上晟周さんが山野亮太役、吉柳咲良さんが高崎由梨役、杉田雷麟さんが田村創役、中田青渚さんが南香緒里役、犬飼直紀さんが蘇我涼馬役で出演することが発表された。

 また、ドラマのメインビジュアルも併せて公開され、高柳が教室で遠くを見つめながら立っている姿が写し出されている。ドラマで扱う問題が、“いま”日本社会で起きていることであり、その生々しさを表現するため、メインビジュアルは、写真家の中村力也さんが、自然光の中フィルムカメラで撮影した。

NHK提供
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山田裕貴「ここは今から倫理です。」でクールな倫理教師に 雨瀬シオリの異色マンガをドラマ化

山田裕貴さん
山田裕貴さん

 俳優の山田裕貴さんが、2021年1月16日からNHKの「よるドラ」(総合、土曜午後11時半)枠で放送される連続ドラマ「ここは今から倫理です。」で、主演を務めることが11月10日、分かった。山田さん演じるミステリアスでクールな倫理教師・高柳が、悩める高校生の問題に立ち向かう。

 ドラマは、雨瀬シオリさんの異色の同名マンガが原作。アニメ界でも活躍する劇作家・高羽彩さんが脚本を担当する。シリアスな問題を抱えている生徒たちが、山田さん演じる謎の教師、高柳による倫理と哲学の言葉に出合うことで、変化していくというストーリー。

 本作について山田さんは「哲学、倫理、偉人の名言、どれも好きでそのどれもが出てきて、まさかこんな作品があったとは……。最初に原作と出会ったときの感想でした。自分が演じる高柳に出会って、発する言葉にここまでシンクロを感じる人間もなかなかいないだろうなと。普段自分が思っていることを、高柳を通して伝えられる気がして、役を生きる中で自分の心を伝えられる作品に出会えたことにものすごく感謝しています。皆様の心に届くドラマに」とコメント。

 原作者の雨瀬さんは「実写ドラマとして、生身の役者さんを通して、紙の上とは違う角度からのこの『当たり前って、なんでしょうね』を伝えさせていただけるのがうれしくて仕方ありません。より多くの人がこの単純な疑問について改めて考えるきっかけになったらいいなと思います」と語っている。

ここは今から倫理です。NHK総合「よるドラ」枠
2021年1月16日スタート 土曜午後11時半放送