SPEC サーガ黎明篇「Knockin’on 冷泉’s SPEC Door」~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~ ニュース

<インタビュー>田中哲司&佐藤隆太 「SPEC」シリーズ最新作は冷泉が主役 レモンかじりは「体が覚えていて嫌がる」

ドラマ「SPEC サーガ黎明篇『Knockin’on 冷泉’s SPEC Door』~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~」に出演する田中哲司さん(左)と佐藤隆太さん
ドラマ「SPEC サーガ黎明篇『Knockin’on 冷泉’s SPEC Door』~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~」に出演する田中哲司さん(左)と佐藤隆太さん

 ドラマ「SPEC サーガ黎明篇『Knockin’on 冷泉’s SPEC Door』~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~」が、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で2月18日午前0時から独占配信される。本作は、2010年に放送された人気ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」(TBS系)に登場した預言者・冷泉俊明が主役。シリーズを通して冷泉を演じ「自分が参加しているのが不思議」という田中哲司さんと、「遊び心」を大事に若かりし日の冷泉を演じたと話す佐藤隆太さんに作品や撮影、欲しいSPECなどを聞いた。

◇「SPEC」シリーズ再出演に感慨

冷泉は特殊能力(SPEC)を持つ個性あふれる「SPECホルダー」の中でも、独特のファッションや物語を左右するような予言の数々でとりわけ異彩を放っていたキャラクター。冷泉で新作を制作と聞いた際、田中さんは「冷泉の若いころを自分が演じるのは無理ではないかと感じたのが正直なところです。若いときの冷泉を佐藤君がやってくれると聞き、胸をなで下ろしたことを覚えています」とちゃめっ気たっぷりに振り返る。

 「SPEC」シリーズの思い出を聞くと、田中さんは「見返したのですが面白いですね。1話から見て『これはヒットする』って改めて感じましたし、そこに自分が参加しているのが何か不思議でした」と切り出し、「10年後という節目に参加できることはありがたいなと思います」としみじみ語る。

 制作発表会見で「若かりし頃といっても40歳」とコメントしていた佐藤さんは、冷泉となる前の鈴木利明役のオファーに、「うれしかったですし、『いい』と言ってくださるなら『ぜひやらせてください』と思いましたが、はじめは『えっ?』『年齢的に俺じゃないでしょう』みたいな感じでした(笑い)」と心境を明かし、「僕が今年41歳になるので、10年前に冷泉を演じられていたタイミングの哲司さんと同じぐらいの年(※田中さんは当時44歳)になるのかな。近いですね」と不思議なシンパシーを感じたという。

◇「理由を付けて自由に」演じた佐藤の若き日の冷泉を田中が絶賛

 冷泉というキャラクターの印象について佐藤さんは、「バーンと予言をするときの絶対的な存在感の一方で、ちょっとファンキーなところがあり、そこが垣間見えるところがすごく好き」と切り出し、演じるにあたって「『冷泉の過去だからこうしなきゃ』というのではなくて、ちょっと遊び心があってもいいのかなと前向きにとらえさせていただき、自由にやらせてもらいました」と考えていたことを説明する。

 そんな佐藤さんが演じる若き日の冷泉を見て、田中さんは「素晴らしかったですね。体当たり演技という感じのガンガンぶつかって思いっきり演技している感じが爽やかで良かった」と絶賛。「いやいや。そんなことないですよ」と謙遜する佐藤さんだが、予言をする際にレモンをかじるという冷泉“お約束”のシーンでは、「最初は酸っぱいんですけど途中から苦みがもう……。歯茎が痛くなるし(体が)拒否反応を起こすんです」と大変さを明かす。

 すると田中さんも「体が覚えていて嫌がるんだよね。(自分は)今回そんなにかじらなかったけど、たしかに(かじりすぎると)歯茎が痛かったのは覚えている」とうなずき、「自分の撮影は大変だと言っていたけど、佐藤君はレモンをかじる個数もかなり多いし、撮影シーンが大量にあったので大変だなって思いました」と佐藤さんの苦労を思いやる。

◇ほしいSPECの内容に2人の個性が

 シリーズには数多くのSPECが登場するが、実在するとしたら「どんなSPECがほしいか」という質問に、田中さんは「過去に戻れる」、佐藤さんは「携帯のカメラ機能を停止させる」と回答。その理由について田中さんが、「いろいろミスをしてきたので、過去に意識だけ戻ってやり直し、それで現在に戻ってきてどうなっているか垣間見れる能力がいいです」と説明すると、佐藤さんは「それはしてみたいですね。でも、ちょっとしたことを修正するだけでまったく変わっちゃうんでしょうね。そんな怖さもあるけど、手にしたい能力ですよね」とうなずく。

 一方、佐藤さんは「僕自身はまだいいですが、街で家族といるときに子どもがカメラ向けられるのには違和感があります。持ち主の方に肉体的なダメージは与えずピンポイントでレンズだけ使用不可にする。ウインクしたら電源が落ちるみたいなのがいいですね」と父親の顔をのぞかせ理由を語る。

 聞いていた田中さんが「なんだか小さめだけど面白いね(笑い)。もっとすごいSPECを持っていれば、それもできちゃうよね」と切り返すと、佐藤さんも「そうですね(笑い)。『大は小を兼ねる』じゃないですけど、もっとありますね」と笑いつつ、「でもどれだけ能力が大きくなったとしても、カメラ機能を止める力を兼ね備えたSPECがいい」とこだわりを見せていた。

◇新作ドラマは“「SPEC」感”が満載

 本作は「SPEC」放送から10年を超えた記念作品として制作されたが、田中さんは「SPEC」という作品について、「堤(幸彦)監督作品に初めて参加できた作品で、独特の撮影に面食らいつつ楽しかった現場でした」と当時を振り返り、「10年前にがむしゃらにやったことが、10年後にまたやらせてもらえる。堤さんの他作品も出させてもらっていますが、撮り方にようやく最近なじんできました(笑い)。10年くらいかかるんだなって感慨深い感じでした」と冗談を交えつつ思い入れたっぷりに話す。

 自身の連続ドラマ初出演作となった「池袋ウエストゲートパーク」で堤監督と出会った佐藤さんは、撮影現場の様子を「ほかの現場ではなかなか味わえない、思い切った芝居を面白がってくださることが多い。一方で『そこは違う』『それはなくてもいい』などを気持ち良く言ってくださる。そういうのが心地よく楽しい現場」と語る。

 ドラマの見どころについて、佐藤さんは「『SPEC』の世界観をギュッとまとめて楽しませてくれる作品。小ネタもいっぱい入っているので何回も見直していただいても楽しいと思いますので、思いっきり堪能していただければ」とアピール。

 田中さんは、「すべての役が“生きている”というか総力戦の作品」と切り出し、「『SPEC』の世界観がこれでもかというぐらい出ていて、佐藤君が冷泉の若い頃をやっても違和感なく、世界観にどっぷり浸(つ)かっていて『SPECだな!』と感じられるので、ファンの方にもすごく喜んでもらえるはずです」とメッセージを送った。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

「SPEC」冷泉俊明の過去描くドラマ「Paravi」で配信 「ケイゾク」鈴木紗理奈も出演

ドラマ「SPEC サーガ黎明篇『Knockin’on 冷泉’s SPEC Door』~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~」のビジュアル (C)TBS
ドラマ「SPEC サーガ黎明篇『Knockin’on 冷泉’s SPEC Door』~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~」のビジュアル (C)TBS

 2010年にTBS系で放送された人気ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」のキーマンとして登場した、俳優の田中哲司さん演じる占師・冷泉俊明の過去を描くドラマ「SPEC サーガ黎明篇『Knockin’on 冷泉’s SPEC Door』~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~」が、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で独占配信されることが1月25日、分かった。ドラマは「SPEC」の放送から10年を超えた記念作品として制作。2月18日深夜0時から配信される。

 「SPEC」は、ドラマ「ケイゾク」の世界観を引き継いだ設定で、未解決事件の捜査強化のため、捜査1課弐係(ケイゾク)に加え、新たに公安部に設立された「未詳事件特別対策係」(ミショウ)の捜査員が、特殊能力(SPEC)を持つ犯罪者を相手に息詰まる攻防を繰り広げるミステリー。

 「Knockin’on 冷泉’s SPEC Door」は、冷泉と名乗る前の鈴木俊明の時代を描く。詐欺まがいの高齢者向け健康食品を訪問販売している俊明は、真面目な性格と皮肉屋根性が災いして、成績を残せずにいた。そんな中、仕事中に頭を2回強打し、脳に異変が起こり始める。その後、ボランティア活動をしていた赤木美里に心を奪われると同時に、暴漢に襲われ、3度目の頭部を強打。ついにSPECが目覚める。未来が見えるようになった俊明だが、美里に迫りくる不幸な未来が見えてしまう。同じ頃、公安の特殊工作隊「SWEEP」が“SPECホルダー”を利用しようとしていた……という展開。

 冷泉役の田中さんのほか、冷泉の若かりし頃の俊明を佐藤隆太さん、美里を大政絢さんが演じる。安田顕さん扮(ふん)する他人を病気にさせるSPECを持つ海野亮太も登場。鈴木紗理奈さんが「ケイゾク」に登場した木戸彩の妹・晶役で出演し、岡田浩暉さん、田中泯さんらも出演する。

 ◇出演者のコメントは以下の通り

 ・田中哲司さん

 何年か前にある若手俳優と話していて、僕と初めて会った時、「うわ~冷泉がいる!」と思ったそうです。気恥ずかしいと同時に、この作品の影響力を感じました。「SPEC」の冷泉役は、初めての堤(幸彦)監督だったので、独特な撮影のやり方に面くらい、必死で現場に通ったのを覚えています。あれから10年。また冷泉をやれる喜びもつかの間、なぜか撮影は真夏。あのカツラと衣装は、もはや着ぐるみです。久しぶりに地獄の撮影を体験しました。いや~しびれました。そしてなんと、佐藤隆太君が若き日の冷泉をやってくれているので、もう、心強いしかありません。

 ・佐藤隆太さん

 「SPEC」という人気シリーズに参加できることを光栄に思うと同時に、初めての連ドラ出演作「池袋ウエストゲートパーク」からちょうど20年がたったタイミングで、また堤監督とご一緒させていただけたことが僕にとってはとても感慨深く、最高にうれしかったです。とはいえ、オファーをいただいた時は「なんじゃコレはっ!?」と思い切り突っ込みましたが(笑い)。設定が斬新すぎて。冷泉さんの若かりし頃って、俺もう40だし。俺がやるくらいなら哲司さんがそのままやった方が、すんなり見られるんじゃないですか……とか。そんなこんなでハナから突っ込みどころは満載なのですが、この現場に入る前段階からの遊び心のお陰で、僕も「SPEC」の世界に仲間入りさせていただけたので感謝しています。

 哲司さんが作り上げた冷泉さんは多くのファンの方から愛されているキャラクターなので、演じることにかなりのプレッシャーがありましたが、堤監督とプロデューサーの植田(博樹)さんから「気にせず楽しんで演じてください」と言っていただけたので、その言葉をありがたくちょうだいし(笑い)、他では味わえない世界観を思い切り堪能させてもらいました! いや~、楽しかったなあ!! あとは、この興奮を視聴者の方々と共有できればと願うばかりです。どうぞよろしくお願いいたします!

 ・鈴木紗理奈さん

 世界中がこんな状況の中、ドラマや映画、たくさんの作品に触れる機会が多くなっていることが希望と光になっています。そんな時期にこの作品に関わらせていただいたことが、私自身の生きるエネルギーともなりました。ぜひ、「SPEC」ワールドを思う存分堪能していただき、充実したステイホームを過ごしてください。

 ・大政絢さん

 「SPEC」に参加できる!! 「SPEC」ファンでもあった私は、初めてお話をいただいた時、驚きと喜び、両方の感情が湧きました! 私が演じる美里は純粋さ、真っすぐさを持ちながら、鈴木俊明に出会い運命が変わっていきます。あまり性格をお話しするとネタバレになってしまいそうなので……。撮影でレモンをかじるシーンがあったんですが、田中哲司さんと佐藤隆太さんをただただ尊敬しました! かじった後は酸っぱいだけではなく、苦い? 痛い? そのシーンを何度も演じていたことにも驚きながら、私もそのレモンの苦
味を感じ、より一層堤組に参加できている!といううれしさも込み上げてきて、さまざまな感情が出てくる撮影期間でした!! ぜひ、期待して待っていただけるとうれしいです!

SPEC サーガ黎明篇「Knockin’on 冷泉’s SPEC Door」~絶対預言者 冷泉俊明が守りたかった幸福の欠片~動画配信サービス「Paravi(パラビ)」
2021年2月18日深夜0時から独占配信