WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て キャスト

WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果てキャスト

松本まりか
松下洸平
柿澤勇人
加治将樹
渋川清彦
豊本明長(東京03)
宇野祥平

松本まりか、WOWOWで連ドラ初主演 “いくつもの素顔を持つ女”役に「自分の細胞が目を覚ましていくような感覚」

松本まりかさんが主演を務める「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」のビジュアル=WOWOW提供
松本まりかさんが主演を務める「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」のビジュアル=WOWOW提供

 女優の松本まりかさんが、「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」で連続ドラマ初主演を務めることが明らかになった。本作で数奇な人生を送る“いくつもの素顔を持つ女”池松律子を演じる松本さんは「台本を読んでみると、体が疼(うず)き、自分の細胞が目を覚ましていくような感覚でした。こういう作品をやってみたかったですし、ずっと求めていたような作品です」と意気込みを語っている。

 物語の舞台は、昭和60年の東京。アパートの一室で発生した放火殺人の犯人として逮捕された池松律子(松本まりかさん)と、死亡した小説家・君塚公平は幼なじみだった。事件を担当する検事・津田口は真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物と接触を始める。律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿が次第に明らかになってくるが、男たちが口々に証言する律子の印象は、すべてがバラバラだった。津田口は事件を深追いするほど、徐々に律子という人物そのものに傾倒していく……。

 本作は、ドラマ、舞台、小説の三つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。人気劇団「ゴツプロ!」の座付き作家でもある脚本家の竹田新さんがドラマ版、舞台版の脚本と小説を書き下ろす。映画「ミッドナイトスワン」や「全裸監督」などを手がけた内田英治さんが監督を務める。なお、舞台版は、4月23日から下北沢・本多劇場で上演され、小泉今日子さんが律子を演じる。

 律子は、男たちの人生を破滅させてしまう一方、けなげに生きてきたというキャラクター。さらに、接する相手によってまったく異なる印象を与えるという難役で、松本さんは「前途多難」と語りつつも、劇中で披露する津軽三味線のけいこにも取り組んでいるという。

 「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」は、WOWOWプライムで5月14日から毎週金曜午後11時放送・配信。全8話で、第1話は無料放送。

 ◇「ずっと求めていたような作品です」松本まりかさん(以下原文のまま)

 --オファーを受けた際の感想

 かなり骨太な作品だなと、その中でどっぷり生きられる役が来たなと思いました。台本を読んでみると、体が疼き、自分の細胞が目を覚ましていくような感覚でした。人間の本質に目を向けるようなハードな内容に驚きましたし、ポップな作品が多い今の時代に、ここまで真逆なものを作れることがすごいなと感じました。生半可な気持ちじゃできないなと思います。こういう作品をやってみたかったですし、ずっと求めていたような作品です。

 --連続ドラマ初主演について

もちろん、連続ドラマ初主演というのは、普通に考えたらうれしくて喜ぶべきことですよね。ただ、今は主演ということ以上に、作品の大きさを感じています。この「向こうの果て」という作品の主人公・池松律子を演じられることが私にとってすごく意味を持つだろうなと思っています。

 --演じる池松律子についての印象

 彼女のことを理解するのは前途多難だなと思っています。接する相手によって見せる顔が全然違うんですが、多重人格ではないし、意識的に演じ分けているわけでもない。彼女の奥にある核心に触れないと、チープな表現になってしまうなと思っています。台本を読めば読むほど深みにはまっていく感覚です。それでも、彼女を演じたいという気持ちがメラメラと沸いてくるんです。

 タイトルは「向こうの果て」ですが、律子が見ている景色は絶望でしかないんです。だからこそ、その先を見ていないと生きられない、ものすごく死を近くに感じている女性だと思います。今回、「死んでるように生きてる」というセリフがあるのですが、私自身、数年前まで死んでいたように生きていた時期があって。今は、ありがたい環境に身を置けているなと思いますが、当時はお仕事もなくて自分は生産性や存在価値がないと思い込んでしまったことがものすごくきつかったんです。生きる楽しさみたいなものを見失っていたんですよね。そのせいか、生に対しての執着や、求めるものの理想はすごくあるんです。そういう意味では、彼女のことがわかる気がしています。

 --三味線の稽古について

 難しくてまだまだですが、三味線の稽古はすごく楽しいです。三味線を演奏する方って、みんな身体を壊して辞めてしまうらしくて。自分の身体を滅ぼしながら、命懸けで表現しているのがすごいなと思いました。極めれば極めるほど、身体に負担がかかってしまうそうなんです。三味線を弾くと、すごく集中できるんですよね。楽しくて夢中で時が経つのを忘れるくらいずっと弾いていたいです。

 --舞台版で同じ律子役を小泉今日子さんが演じられることについて

 小泉さんと同じ役を演じられるというのは、恐れ多いですし、身の引き締まる思いです。この作品が決まったときに、うれしいメールをいただいたのですが、今日までそのメールが本当に作品に向き合う力になりました。こんなに人に感動や力を与えてくださる方なんだと改めて感じています。もちろん、舞台も観に行きます。生の舞台で小泉さんが演じる律子がすごく楽しみですし、早く観たいです。

 --視聴者へのメッセージ

 令和の時代に、こんなにも人間の本質をえぐりだす作品はなかなか観られないと思います。今では希薄になってしまった人と人との結びつきや、人間ドラマは、本当の意味で琴線に触れる作品になると思います。私自身、まだ演じる律子がどんな女かわかり得ない部分ばかりで挑戦でもありますが、彼女は接する相手それぞれからは全然違う顔を持つ女に見えています。どんな女に見えるのか、本当の律子はどんな女なのか。ラストも衝撃的なので、ぜひ最後までご覧ください。


 ◇「昭和という時代が育んだ、果てしないパワーと悲しみが詰まっている」内田英治監督

 --主演・松本まりかさんについて

 彼女がまだ10代の頃、私の作品「ガチャポン」に出演していただいた。くしくも、彼女にとって初めての映画出演、僕は初めての監督作品だった。そして今作。松本まりか、初めての連続ドラマ主演作品だ。この巡り合わせを、単なる偶然とは思えない。きっと素晴らしい作品になるだろう。

 --本作への意気込み

 私は《昭和》という時代に人一倍の憧れをもっている。劇団ゴツプロ!を初めて観劇したとき、そんな少年時代を強烈に思い出した。昭和の感情が詰まったゴツプロ!の作品がドラマになると聞き、それはそれは喜んだ。

 このドラマには昭和という時代が育んだ、果てしないパワーと悲しみが詰まっている。

松下洸平、松本まりかと初共演 幼なじみの小説家“こうへい”役に「運命的なモノ感じた」

「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」のポスタービジュアル(左)とドラマの出演者=WOWOW提供
「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」のポスタービジュアル(左)とドラマの出演者=WOWOW提供

 俳優の松下洸平さんが、女優の松本まりかさんが連続ドラマ初主演を務める「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」に出演することが3月14日、分かった。松下さんは松本さんと初共演。劇中では池松律子(松本さん)の幼なじみである小説家・君塚公平を演じる。

 また、事件の真相を追ううちに次第に律子へと傾倒していく担当検事・津田口亮介役で柿澤勇人さん、青森の刑事で律子と公平の幼なじみ・村上姫昌役で加治将樹さん、律子の2番目の夫でヤクザ組員・山之内一平役で渋川清彦さん、律子の最初の夫で有名製菓会社の社長・京波久雄役でお笑いトリオ「東京03」の豊本明長さん、かつて幼い律子を引き取った叔父・行島道夫役で宇野祥平さんが出演することも発表された。

 併せてポスタービジュアルも解禁。松本さんが鏡越しにこちらを見つめる姿が写し出され、「その素顔、近づくほどに見えなくなる。」というコピーが添えられている。

 「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」は、WOWOWプライムで5月14日から毎週金曜午後11時放送、WOWOWオンデマンドで配信。全8話で、第1話は無料放送。動画配信サービス「TELASA(テラサ)」で各話終了後配信スタート。

 ◇松下洸平さんのコメント

 ――ご出演が決まった際のお気持ち、脚本の印象。

 まず最初に役名を見た時、同じ“こうへい”という名前だったところから、大げさかもしれませんが運命的なモノを感じました。そして本を読み進めていくうちにその世界観にどっぷりとハマり、台本というより小説を読んでいるような気持ちになりました。一読者として結末がとても気になりましたし、その後内田監督とお話しさせていただきながら「向こうの果て」にゆっくりと沈んでいく自分を見ました。

 ――撮影を終えてのご感想。

 松本まりかさんとは初共演だったのですが、全身全霊で律子を演じるその姿に胸を打たれました。ほとんどが松本さんとのお芝居だったんですが、毎回もらうエネルギーがすごかったです。僕も全力で返さねばと思いました。内田監督は、僕が思うキャラクター像や芝居のやり方の何百倍も上を見てらっしゃって、何とかしてそこに触れたいと必死で食らい付きました。俳優として目指すゴールはまだまだ先にあることを改めて教えていただきました。

 ――視聴者へのメッセージ。

 時代と境遇に翻弄(ほんろう)され生きた律子の人生を容赦なく、真正面から描いた作品になっていると思います。その一部になれたことを光栄に思いますし、WOWOWだからこそできた無骨(ぶこつ)な作品です。僕自身この作品で、持てる力を出し切った!という思いです。こんなにもオンエアが楽しみな作品に出会えたことが何よりの財産となりました。ヒリヒリと胸が痛む目の覚めるような物語を皆様にもぜひ体感していただきたいです。

WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果てWOWOWプライム
2021年5月14日から毎週金曜午後11時放送・配信。全8話で、第1話は無料放送。